紹介予定派遣とは
「紹介予定派遣」は、派遣期間終了後に派遣先での直接雇用を予定した派遣です。労働者派遣法第2条に明文化されており、通常の派遣とは別の運用ルールが適用されます。
派遣期間中に派遣先と派遣スタッフが互いの適性を見極め、双方合意のもとで直接雇用(正社員・契約社員など)に移行するのが流れです。
通常の派遣との違い
| 項目 | 通常の派遣 | 紹介予定派遣 |
|---|---|---|
| 派遣期間 | 原則3年 | 最大6ヶ月 |
| 派遣前の面接 | 原則禁止 | 可能(事前面接OK) |
| 履歴書受領 | 原則禁止 | 可能 |
| 直接雇用の前提 | なし | あり |
| 派遣終了後の手数料 | 不要 | 紹介手数料が発生 |
派遣期間と運用
1. 派遣期間は最大6ヶ月
労働者派遣事業関係業務取扱要領により、紹介予定派遣の派遣期間は同一の派遣労働者について6ヶ月以内と定められています。6ヶ月で適性を判断します。
2. 事前面接・履歴書受領が認められる
通常の派遣では派遣先が派遣スタッフを事前に選別することは禁止されていますが(労働者派遣法第26条第6項)、紹介予定派遣は例外として事前面接・履歴書受領が認められます。直接雇用を前提とした制度趣旨に沿った例外規定です。
3. 派遣中の指揮命令と労務管理
派遣中は通常の派遣と同様、派遣先が指揮命令、派遣元(派遣会社)が雇用管理を担当します。給与支払・社会保険・労務管理はすべて派遣会社が実施します。
4. 直接雇用への移行
6ヶ月以内のタイミングで、派遣先・派遣スタッフ・派遣会社の三者で直接雇用への移行を決定します。決定すると:
- 派遣契約を終了
- 派遣先と派遣スタッフが直接雇用契約を締結
- 派遣会社が派遣先から紹介手数料を受領
5. 直接雇用に至らない場合
派遣先または派遣スタッフのいずれかが直接雇用を希望しない場合、派遣期間終了をもって関係終了となります。派遣スタッフが直接雇用されない理由を派遣会社経由で本人に書面で明示する必要があります。
外国人材活用での紹介予定派遣のメリット
1. 採用ミスマッチを大幅に減らせる
書類面接では見えない「現場での適応力」「日本語の実用レベル」「チームへの溶け込み」を、6ヶ月かけて確認できます。直接雇用してから「合わなかった」を防げます。
2. 派遣スタッフ側も慎重に選べる
採用される側にとっても、職場の雰囲気・上司との相性・業務内容を確認してから直接雇用を選べるのは利点です。これが長期定着につながります。
3. 在留期間管理を派遣中は派遣会社が担う
派遣中の労務管理は派遣会社の責任。在留期間の管理・更新サポート・トラブル対応も派遣会社が担います。御社は適性判断に集中できます。
4. 解雇リスクを回避
直接雇用後の解雇は法的に厳しく制限されます。紹介予定派遣なら、派遣期間中の不適合判明時は契約終了で済むため、解雇リスクを回避できます。
料金体系
紹介予定派遣の料金は、派遣期間中の派遣料金+直接雇用移行時の紹介手数料の2段階です。
派遣料金
通常の派遣と同じ。時間給に派遣会社の手数料・社会保険料・派遣スタッフへの給与を加算。
紹介手数料
直接雇用移行時に、理論年収の25〜30%程度。すでに派遣期間中に派遣料金を支払っているため、通常の人材紹介より手数料率が若干抑えられる傾向があります。詳細はご相談ください。
実務上の運用ポイント
1. 派遣前の面接で詳細を確認
事前面接が認められるため、業務内容の理解度、日本語コミュニケーション、就労意欲、長期就労の意思などを確認します。
2. 派遣期間中の評価軸を明確化
派遣スタッフ・派遣会社にも「どこを評価するのか」を事前共有することで、ミスマッチ防止が高まります。例:3ヶ月目に中間レビュー、5ヶ月目に最終判断。
3. 受け入れ初日のオリエンテーション
派遣初日は、業務内容・就業ルール・連絡網・キャリア観などをじっくり説明する時間を確保。最初の1週間が定着率を大きく左右します。
4. 派遣期間中の定期面談
月1回程度、本人と派遣会社担当者を交えた面談を実施。労務トラブル・生活面の困りごと・業務の改善点を確認します。
5. 直接雇用条件の明確化
派遣開始時から、直接雇用時の給与・雇用形態・賞与・退職金等の条件を派遣スタッフに開示しておくことが重要です。後出しの条件提示はトラブルの元です。
外国人材の在留資格別の留意点
- 永住者・定住者・配偶者ビザ:紹介予定派遣で何の問題もなく対応可能
- 留学生:派遣中も週28時間ルール。直接雇用後も卒業まで同ルール継続
- 技能実習生:派遣自体が原則禁止のため、紹介予定派遣不可
- 特定技能:原則として派遣不可。直接雇用が原則
GLOWLINKの紹介予定派遣
株式会社GLOWLINKでは、紹介予定派遣のフルサポートを提供しています:
- 派遣前の事前面接コーディネート
- 派遣中の月次フォローアップ
- 3ヶ月・5ヶ月の中間レビュー
- 直接雇用条件の調整サポート
- 移行手続きの完全代行
「いきなり直接雇用は不安」「採用ミスマッチを防ぎたい」企業様に最適な選択肢です。
まとめ
- 紹介予定派遣は労働者派遣法第2条に基づく制度
- 派遣期間は最大6ヶ月
- 事前面接・履歴書受領が可能(通常の派遣との大きな違い)
- 採用ミスマッチを大幅に減らせる
- 外国人材の在留資格管理を派遣中は派遣会社が担う
- 技能実習・特定技能は対象外
参考:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第2条・第26条/厚生労働省「労働者派遣事業関係業務取扱要領」